ネットの未来カンファレンスへの参加

ネットの未来カンファレンスに参加してきましたー!!
全体的に和やかな雰囲気で、笑いの多いカンファレンスでした。
議論の内容は、ほとんどアドリブだったため玉石混合といった感じでした。
アドリブなのに面白い話もいくつか出てパネリストの方々はさすがだなと思いました。


私は途中からの参加でしたが、とりあえず記録を取っていたものを書いていきます。
ログ的なもので分かりにくい所もありますが、ご勘弁下さい。


【テーマパネル2・情報洪水時代の情報探索、キーワードの先へ】
パネリスト
石垣 陽さん(セコムIS研究所)
大向 一輝さん(国立情報学研究所
澤村 正樹さん(NTTレゾナント
中谷 桃子さん(NTTサイバーソリューション研究所)
司会・進行 徳力 基彦さん(アジャイルメディアネットワーク)


■検索のインタフェースについて以下のような議論がありました。
・検索はカーナビのようなもの
・一般人にとって検索は難しい。最初に何を入力したらいいか分からない。
・検索窓
→窓と言っているのに先に何があるか見えないインタフェースが問題。
・人→検索エンジン→ウェブという流れになっている。
検索エンジンとウェブをつなぐのは何十万人っていう人間がやっている。しかし、人と検索エンジンの間をつなぐものをやっている人は少いので、こちらが重要。
・機械対人になると道具として人は扱う。道具側からのアプローチがない。機械側から機械が人だと言うようなことがいい。


■検索の現状について以下のような議論がありました。
・何も知らない子供は、お母さんがどこにいるか調べたいと思ったみたい。
・最初に出てくる情報が所望の情報じゃないとインターネットって使えないようねってなっちゃう。
・機械側がトリガーになって人間に何か教える。要するにレコメンデーションみたいなもの?
・RSSリーダーが大向一輝今何やってるんだツールになる
自然文検索はずーっとあるけど、それほど満足した結果が得られていない。人間が入れるようにしたほうがいいんじゃないか?
・「今他の人が調べているので、その結果を教えるよ」byPC みたいなのがいい。


■現状こんなサービスがあります。
5W1Hサーチという検索サービスがある
→何十億あるページからキーワード一つでぴたりとあてるのは無理じゃないかという理由で作成。
・Photomemo
flickrtwitterをあわせたようなもの。ケータイに特化。
・つながる灯り。スイッチと証明で遠隔のコミュニケーション。遠隔にいる恋人、子供がいつ帰ってきたかとか分かる。


■こんなのがあるといい
言語化できない感情情報を感じ取って情報を提示してくれるもの
ジェスチャー、視線などで調べたいことを調べられる
・誰に聞くかを選びたい
・人生相談。
ライフログからできるようになるかもしれない。
・聞いている音楽と情報レコメンドの連携
・検索結果をA4一枚でまとめて表示してくれる
・情報に命が吹き込まれた
・ネットから生きる喜びを得られたら良い

【メインセッション「ネットの未来放談・大喜利」】
猪子 寿之さん(チームラボ)
岩佐 琢磨さん(Cerevo
楠 正憲さん(マイクロソフト
森 正弥さん(勉強会コミュニティGnZ)
司会・進行 藤代 裕之さん


■ネットの未来について
・ネット以外のものネットになっていくべき。組織構造、空間がネットになっていくべき。
・企画が偉くて、技術者が下みたいな組織が多い。チームラボはもっとフラット。クリエーターとエンジニアがフラット。
・人間はてんぱってくると検索窓に語りかける。そうすると、似たような悩みを抱えてる人の文章が得られて癒される。
・Gnzは働き方の未来について語る。
・昔だったらできなかった研究が今はできるようになってきている。例:100台PCを使ったクラウドの研究。
・世界中の人と会わずにビジネスが成立する
・コミュニケーション能力が低いほうがいい
→コミュニケーション能力が高いと女子大生とかと話して楽しむけど、低いと自分の興味の深い分野に対して詳しくブログを書く


■ネットの未来大喜利
お題:2020年ビルゲイツは孫になんと言ったか?
ネットは広大だわ
・ネットは一日一時間
・体で感じろ
→先進国の優位性がなくなってきて、そのうち全くなくなる。先進国のみの優位性は文化のみ。
→インドはソフトウェアの開発はすごいけど、UIを頼むことはできない
→現在のPC利用者は10億人。


■ネットの未来結論
・画面の外が大事。画面の外×インターネット。
・ウェブは現状足し算、拡大。そうじゃなくて、引き算が重要。
・個人レベルでは見切り発車が大事。


最後に私の個人的感想です。
大向さんの「人→検索エンジン→ウェブという流れになっている。検索エンジンとウェブをつなぐのは何十万人っていう人間がやっている。しかし、人と検索エンジンの間をつなぐものをやっている人は少いので、こちらが重要。」という話が面白かったです。
確かにその通りで、特に検索に慣れていない人にとっては、人と検索エンジンの間をつなぐ何かが必要なのではないか。
バンと検索窓だけがあっても、一般人はあまり使わないと思うし(どういう使い方したら面白いか分からない)、かといって、一般的なポータルサイトのようにゴテゴテのトップページは、インターネットってなんかごちゃごちゃしてて分かりにくいよねってなっちゃうと思います。
検索リテラシーの高い方々にとっては必要ないかもしれませんが、一般の方々のためには検索サービスをデザインする必要があります。ユーザを導くような検索デザインが面白いと思いました。
そういった意味で、5W1H検索は、現時点で有用かどうかは別として、アプローチとしては面白いと思いました。
人と検索エンジンの間をつなぐもの、これは一つの研究のヒントになったような気がしました。